Cradle to Cradle®認証

「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」は、ミヒャエル・ブラウンガルト教授が提唱し推進する考え方です。Cradle to Cradleの基本的なコンセプトは、自然が行っているサイクル、つまり、すべてを資源として品質を保ちつつ環境に還元されるか再利用される仕組みにするというものです。Cradle to Cradleは、製品素材を常に再利用し続けられるように「栄養素」とするアイデアに基づくデザインパラダイムです。 素材は、「生物学的栄養素」と「技術的栄養素」として分類されます。生物学的栄養素には生分解性があり、容易に水や土に戻ることができます。技術的栄養素は、クローズドの産業サイクルの中で価値を保ったままの素材として循環し続けます。

Cradle to Cradleは、環境にやさしいサプライチェーンを作成することを目的として、健康的な素材とクリーンエネルギーの使用、責任ある水の使用プロセス、適切な回収メカニズムを確認するために、製品および製造プロセスを評価します。Cradle to Cradleは、環境効率のために、以下の3つの原則にしたがってデザインされています。

1.廃棄物(ゴミ)という概念をなくす

自然界には廃棄物という概念はなく、生物の全プロセスが、生態系全体の健康に関わっています。このCradle to Cradleの枠組みの中で、科学者、設計者、エンジニアが安全な素材を選び、最適化された製品とサービスにおいて、生産、使用、回収の各段階で本質的に無害であり持続可能なクローズド循環型のマテリアルフローを作り出します。

2.再生可能エネルギーの使用

太陽エネルギーには、風力、特定の水力、潮力、バイオマスなどのエネルギーが含まれます。Cradle to Cradleの考え方では、核エネルギーや化石燃料エネルギーなど、従来の持続不可能な方法によって生産される電力の使用を制限するのではなく、太陽エネルギーの積極的な開発を推奨しています。

3.多様性を認める

Cradle to Cradleでは、生態系、文化、個々のニーズ、問題解決における多様性を認識し、その価値を認めています。環境問題を解決するためには、効率(有害な環境影響の削減)を追求するのではなく、人間の活動において生まれる生態系や社会、経済への利益を最大化するエコ効率を積極的に追求することが大切です。

関連リンク:

https://www.c2cplatform.tw/c2c.php?Key=1

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